「腰の牽引」って効果あるの?

「病院でやっている腰の牽引」って効果あるの?

 これは、今日、施術中に患者さんが発した質問です。

 当院では、整形外科で行っているような腰の牽引は行っていませんが、私は、以前、栃木県足利市のわたなべ整形外科のリハビリで6年間勤務して、腰の治療として腰の牽引を患者さんに行っていたましたので、その立場から、私の考えを書きたいと思います。

 その患者は、。
 以前、整形外科で3ヶ月間、腰の牽引に通っていたけれど効果が感じられなかった。
 牽引の強さは50㎏くらいまで上げていた。
 という話をしてくれました。

 OG技研株式会社の牽引機
 これは、私がお世話になったわたなべ整形外科のリハビリにも設置してあったOG技研株式会社の牽引機です。
 病院で行っている牽引ベッドによる牽引では、患者さんが仰向けに寝て、設定した強さで引っ張ったりゆるんだりを繰り返します。

 腰の牽引によって何を期待しているか・・

 腰を牽引すると椎間板が引っ張られることによって、椎間板内が陰圧になり、飛び出していた物が引き戻される。
 というのが、何となくイメージしやすいことだと思いますが、実際には、椎間板とその周囲の組織に引っ張ったり緩んだりという刺激を加え、それによってポンプのような作用で、椎間板周辺の循環障害や炎症を改善させるというのが、合理的な考え方だと思います。

 この患者さんの話を聞いたとき、先ず考えたのが、牽引の強さが強すぎたのではないか、と言うことです。

 リハビリの現場では、患者さんの「引っ張った気がしない」という訴えによって、牽引の強さをどんどん強くしていくというのはありがちなことですが、これが良くないのでは・・、と考えています。

 試しに、自分の人さし指を反対の手で握って、ゆっくり引っ張ってみて下さい。
 そ~っと引っ張っていくと、指の付け根の関節がゆっくり広がるのが分かると思います。
 逆に、少し強く引っ張ると、引っ張られる手と指に力が入って、関節が広がらなくなってしまうのが分かると思います。

 腰の牽引でもこれと同じことが言えます。

 弱い力の牽引であれば、患者さんが力を抜いて身を任せ、椎間板に対して引っ張ったり緩んだりの刺激を与えることができるのですが、40㎏とか、50㎏という強い牽引では、患者さんは、牽引に合わせて、腕と体に力を入れたり緩めたりを返して、肝心の椎間板にはその力が伝わらないと考えられます。
 牽引が終わったときに患者さんには、力を入れたり緩めたりした疲労感と達成感があるのは確かですが、これは本来の目的とするところではありません。

 腰痛の原因や、その状態は様々ですので、全ての腰痛患者に対して腰の牽引が効果があるわけではありませんが、病院で腰の牽引を行っているけれども効かない、という場合、牽引の力を強くするのではなく、逆に弱くしてみるというのも試してみる価値大だと考えますが、いかがでしょうか。

※私は理学療法士ではありませんので、理学療法の学校で、腰の牽引の機序についてどのように説明されているのかは知りません。
 上記の内容は、わたなべ整形外科のリハビリに勤めていた当時の腰の牽引の強さについての考え方です。
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